事業案内

精密機械製造

ノムラ式CNC自動旋盤とは

ツールレイアウト図
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弊社のCNC自動旋盤は各種とも、主軸台が移動して加工するタイプです。通常スイス型精密自動旋盤と呼ばれています。

主軸先端で材料をコレットチャックでつかみ、主軸台が軸方向に移動して刃物台の中心にあるガイドブッシュで受け、その口元で切削します。
従って材料の振れ、しなりなどが生じないので、常に高精度の安定した製品が生産できます。

ほとんどの弊社製品は弊社独自のツールプリセッター方式を採用しているため、お客様の段取替が早く、生産効率向上に寄与しています。

切削における最大の問題である『振動』を最小限に

刃物台

野村自動旋盤の最大の特徴は、50年培われた設計技術と物づくりに対するこだわりによって、切削における最大の課題である振動を封じ込めます。

ミクロン単位の切削精度を永年にわたり維持するためには 『構造・部品精度・素材、そして何よりも機械全体のバランスを実現する総合技術力』 であると考えます。

50年以上培われた総合技術力により、切削における最大の問題である『振動』を最小限に抑えるため、

  • 刃物台には高剛性をつかさどる「キサゲ」による「すべり案内」を採用
  • 「キサゲ」のすべり案内を生かす鋳物を特注

コストは掛かるが素材と作り方にこだわる。それがNOMURA-ismなのです。

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理想的な最高環境と匠の技の調和

キサゲ加工を行う職人

高品質で信頼性の高い製品を創りだすために、開発・設計・製造・品質管理、それぞれの部署が高度に調和してマザーマシンが生み出されます。

産声を上げてから50年、脈々と受け継いでいる「ノムラ魂」の伝統を守る精密加工技術。それを支える確かな匠の技と理想的な環境が“高精度、高剛性、高耐久性、高信頼性”の製品を可能にしています。
これは多くの匠たちの努力の結晶なのです。

超精密加工技術を裏で支える匠たちと、その技術を受け継ぐベく修業を続ける次世代の匠たちへ。ノムラの伝統技術は脈々と絶えることなく今日の製品に受け継がれています。

「よい人材がいなければよい製品は作れない!」

どんなに最新技術を駆使した新製品を開発しても、それを加工し、組立てる技術がなければ品質を守ることはできません。
たとえば設計図面通りに組み立てたとしても、高い技術がなければ、別物の規格外の製品ができてしまいます。
そこに“ものづくりの匠”がいなければ、サブミクロン単位の精度には仕上がらないのです。

難削材のSKD材までも1度で美しく

SKD材切削結果
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通称『工具鋼』と呼ばれる、硬度と粘りを持つSKD材を切削した場合でも、1回挽きで安定的に切削できます。(NN-UBやYBシリーズ)

堅実な設計と製作による重厚な造りで、振動を極限まで押さえ込む。だからこそ、非常に硬く粘り強いSKD材まで美しく、そして高精度に削り上げることができる。それがNOMURAの特徴なのです。

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高信頼性を支えるキサゲ技術

キサゲ加工
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製造工程のなかでも機械では創り出しきれない細かい研削加工部分に、熟練度の高い職人の技“キサゲ”を導入。今日まで希少技術を伝承しています。
お客様に安心して使用していただける製品を完成させるための、弊社のもうひとつの技術力です。

キサゲ(Scraper)とは
約200年前からある伝統の技法です。
表面に超微細な凹凸(サブミクロン単位0.0001mm)の精度で加工することができます。キサゲ加工の作業は全てが手作業で行われます。最先端の工作機械の精度は、匠の手作業によって作り出されています。
ノムラのキサゲ方法は、荷重が適度に分散され、当たり面積比率が高く、単位面積あたりの接触圧が小さくなりますので耐摩耗抵抗が非常に大きくなり、一般のキサゲ加工より倍以上の精度寿命が保たれます。

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選び抜いた材質

前述した「キサゲ」は手作業によるものですので、材質が硬くては施工が困難となります。
『キサゲ加工を施せるほど軟らかく、かつ、こすれ合う面が磨耗しない』という難しい条件をクリアする材料を、野村DSでは鋳物屋(=鉄を造る業者)さんに成分を指定・納品して頂いております。

一般のJISに表示されている様な鋳物ですと、お客様の満足するような「すべり案内面」が達成できないことは、過去の実験より明らかなため、この方法を取っています。

特別な材料を採用することはコストアップとなりますが、良好な「すべり案内」を長く維持する為には欠かせない重要な要素なのです。

全ての部品に強度と精度を

スピンドル

刃物台、工具テーブル…。全ての部品に強度と精度を求めています。

コスト優先と叫ばれるなか、刃物台や工具テーブル、そして極めて高い精度を求められるスピンドルなど、全ての部品の『強度』『部品精度』『素材』にこだわるから、製品の精度、切削面の美しさ、そして繰り返し精度の再現性が実現できるのです。